iconスターリングエンジンの基礎〜その3〜

English Page

3. スターリングサイクル

図にスターリングエンジンの作動原理とスターリングサイクルを示します。スターリングサイクルは、図に示すように、等容加熱(1-2)−等温膨張(2-3)−等容冷却(3-4)−等温圧縮(4-1)の4つの行程を経て、サイクルを完了する熱サイクルです。これらの過程はそれぞれ以下のようです。

working principal of Stirling enginepv diagram

アニメーション表示 (JAVA(TM)1.1.Xを表示可能なブラウザが必要です。)

1-2:等容加熱過程
ピストンは静止しており、作動空間のガスを加熱することでシリンダ内部のガスの圧力が上昇します
2-3:等温膨張過程
作動ガスが温度を一定に保ちながら膨張します。エンジンは外部に仕事を行います。
3-4:等容冷却過程
ピストンは静止しており、作動空間のガスを冷却加熱することでシリンダ内部のガスの圧力が低下します
4-1:等温圧縮過程
作動空間内の温度を一定に保ちながら、ガスを圧縮します。

等容冷却行程(3-4)で外界に捨てる熱量は等容加熱行程(1-2)で供給される熱量に等しいので、再生熱交換器を用いて、等容加熱行程で必要な熱量を等容冷却行程で捨てる熱量でまかなうことができれば、熱効率は以下の式のようになります。

ここで、Thは高温側温度、Tcは低温側温度です。これはカルノーサイクルと等しい熱効率であり、従って、スターリングサイクルは理論的に最も優れた熱効率となる熱サイクルであるといえます。


back next Home Page


Copyright SUCTION GAS ENGINE MFG. CO., LTD. 1998

本WWWサーバ内の製品に関するお問い合わせ、及びページデータ自体に関してのコメントがございましたらinfo@suction.co.jpまでご連絡ください。